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“マリオットリワード”דspg” 新プログラムの決定事項と未決定事項を徹底解説(7/26最新版)

f:id:jin-kirishima:20180503153245p:plain2018年4月17日、世界最大のホテルグループであるマリオット・インターナショナルから、傘下の会員制プログラムである「マリオット・リワード」と「スターウッド・プリファード・ゲスト(spg)」の統合がついに発表されました。本記事では、新プログラムの決定事項と未決定事項を分かりやすく整理して徹底解説いたします。気になるエリート会員資格の移行条件、spgアメックス保持者の行方、果たして新プログラムは既存会員にとって得なのか、ぜひ最後までお楽しみください。

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新プログラムの決定事項

新プログラムの決定事項のポイントは、以下の5点です。

  • マリオット・リワードとspgは、統合された一つの新プログラムに刷新
  • 新プログラムは2018年8月18日から提供開始*New!(7/26)
  • 新プログラムのエリート会員資格は5段階制
  • 新プログラムでは、ホテルランクがカテゴリ一に一本化
  • 新プログラムの会員資格への移行条件が確定

New!更新!(7/26)

*公式サイトで、「新プログラムの提供のために8月18日米国東部時間午前6時頃からほとんど全日停止する」と発表がありました。仮に前日停止を米国東部時間の8月18日夜12時とすると、日本時間の8月18日(土)19時頃から8月19日(日)13時の間システム停止ということになります。

おそらく、遅くとも日本時間の8月19日(日)13時までには新プログラムに移行されているものと推測できます。

当社のシステムは、会員の方への新しいサービス提供のため、8月18日米国東部時間午前6時頃からほとんど全日停止いたします。また、本システムが停止している期間、ウェブサイト、アプリ、コールセンターからのご予約およびアカウントへのアクセスが一時的に中断する場合がございますが、どうぞご理解とご協力をお願いいたします。

新プログラムで何が統合される?

これまで別々に運営されてきたマリオット・リワードとspgは、2018年8月18日から、統合されたひとつの新プログラムとして提供されます。

新プログラムの提供開始により、以下が統合されます。

  • マリオット・リワードとspgのアカウント
  • マリオット・リワードとspgの各ポイント
  • マリオット・リワードとspgの各宿泊実績

それでは、ひとつずつ解説して参ります。

アカウントの統合

f:id:jin-kirishima:20180503125919p:plainマリオット・リワードとspgのアカウントが一つに統合されることで、各プログラムに参加する29ブランドと約6,500以上のホテルをひとつの新プログラムで利用することが可能になります。アカウントの統合に伴い、マリオット・リワードとspgの会員プロフィールも新プログラムのプロフィールとしてひとつに統合されます。

ポイントの統合

マリオットリワードポイントとspgのスターポイントは、それぞれ新プログラムのポイントに変換され合算されます。交換比率は以下のとおりです。

  • マリオットリワードポイント:新プログラムのポイント=1:1
  • spgのスターポイント:新プログラムのポイント=1:3

つまり、既存の各プログラムのポイントがマリオットリワードポイントと等価の新プログラムのポイントに変換されて合算されることになります。

f:id:jin-kirishima:20180503153556p:plain

例えば、マリオットリワードポイント20,000ポイントとスターポイント10,000ポイントを保有している場合は、マリオットリワードポイントは1倍、スターポイントは3倍で新プログラムのポイントに変換されます。新プログラムでは、50,000ポイントになります。

  • 10,000スターポイント=30,000ポイント
  • 20,000マリオットリワードポイント=20,000ポイント

その他のポイントに関する主な変更点は、以下のとおりです。

  • 宿泊料金等で1米ドルあたり10ポイントとなる(一部ホテルは、5ポイント)
  • 宿泊料金に加えて、部屋付け可能な料金もポイント付与対象となる

New!更新!(7/26)

spgとマリオットリワードのアカウント間でポイント移行をする場合、8月3日までに行っておく必要があります8月4日から15日は、ポイント移行の停止期間になるので、その期間にポイントを利用するご予定がある場合は、事前に移行しておく必要がありますのでご注意ください。

8月4~15日:ポイント移行の停止時間。
8月16日までのご滞在にポイント交換をご計画でしたら、8月3日までにリワードとSPGアカウント間でポイントを移行してください。

宿泊実績の統合

2018年1月1日までさかのぼってspg参加ホテルとマリオット・リワード参加ホテルの宿泊実績が、合算されます。これにより、より上位の会員資格の取得に向けた宿泊実績の積み上げがしやすくなります。

新プログラムのエリート会員資格

新プログラムでは、エリート会員資格が5段階制に見直されました。「プラチナプレミアエリート」、「プラチナプレミアエリートアンバサダー」の2つのエリート会員資格が新設されております。

エリート会員資格の取得条件から、滞在数による条件が廃止され、滞在日数に基づいた条件に一本化されました(ただし2018年内は現spg会員のみ、spgブランド限定で滞在数に基づいた資格取得も可能です。)。

  1. シルバーエリート|10~24泊/年
  2. ゴールドエリート|25~49泊/年
  3. プラチナエリート|49~74泊/年
  4. プラチナプレミアエリート|75~99泊/年
  5. プラチナプレミアエリートアンバサダー|100泊~/年
エリート会員資格別の主要特典

新プログラムのエリート会員資格別の主要な特典をまとめております。エリート会員資格の特典は様々ありますが、特にメリットが大きいと思われる特典は以下の5つです。

  • 朝食
  • ラウンジアクセス
  • 客室アップグレード
  • レイトチェックアウト
  • ボーナスポイント

新プログラムのゴールド会員資格の特典から、朝食とラウンジアクセスがなくなり、レイトチェックアウトの時間も14時までに変更となっております。

エリート
会員資格
朝食 ラウンジ
アクセス
アップ
グレード
レイト
チェックアウト
ボーナス
ポイント
シルバー 10%
ゴールド 14時まで 25%
プラチナ 〇* 〇** 16時まで 50%
プラチナ
プレミア
〇* 〇** 16時まで 75%
プラチナ
プレミア
アンバサダー
〇* 〇** 16時まで 75%

*プラチナ以上で提供されるウェルカムギフトは、ポイント・朝食・アメニティから選択が可能
**スイート含む

新プログラムの会員資格への移行条件

2018年8月から提供される新プログラムのエリート会員資格は、新プログラム開始時点でのマリオットリワードまたはspgの会員資格(2018年1月から8月までの宿泊日数含む)によって決定されます。現在の会員プログラムからの移行条件は以下の通り。

spg マリオットリワード 新プログラム
プリファードゲスト
10~24泊達成
シルバーエリート
10〜24泊達成
シルバー
エリート
コーポレートプリファードゲスト
プリファードゲストプラス
ゴールドプリファードゲスト シルバーエリート
25〜49泊達成
ゴールド
エリート
プラチナプリファードゲスト ゴールドエリート プラチナ
エリート
プラチナプリファードゲスト
50泊達成
プラチナプリファードゲスト
75泊達成
プラチナエリート プラチナプレミア
エリート
プラチナプリファードゲスト
100泊達成
プラチナエリート
100泊&利用金額2万米ドル
プラチナプレミア
エリートアンバサダー
移行判定対象に関する未確定事項

既にご案内のとおり、新プログラムの会員資格への移行条件は確定しております。その一方で、重要な未確定事項が残っております。それは、移行判定対象です。

  1. ステータスマッチで取得した会員資格は、移行判定対象となるか
  2. プラチナチャレンジで取得した会員資格は、移行判定対象となるか

現在、spgのゴールドプリファードゲストは、ステータスマッチを利用してマリオットリワードのゴールドエリートを取得することができます。もちろん、その逆も可能です。

ステータスマッチで取得した会員資格は、移行判定対象となるか

新プログラムの会員資格への移行条件を参照すると、spgのゴールドプリファードゲストは、ゴールドエリートに、マリオットリワードのゴールドエリートは、プラチナエリートになることが確認できます。つまり、ステータスマッチで取得した会員資格が移行判定対象となるか否かで、新プログラムのゴールドエリートとプラチナエリートのどちらの会員資格に移行されるかが変わります。マリオットリワードの公式Twitterアカウントのツイートから推測すると、ステータスマッチで取得した会員資格は移行判定の対象にはならない可能性が高いです。

New!更新!(5/10)
新プログラムの最新情報を配信する特設サイトで、新たな情報が公開されました。以下の引用文は、マリオットリワード会員の新プログラムの会員資格への移行判定対象に関する内容を抜粋したものです。「spgゴールド会員とspgプラチナ会員がステータスリンクとステータスマッチを利用して取得したマリオットリワードの会員資格は、新プログラムの会員資格への移行判定対象とならない」と明記されております。

Note, the chart below does not apply to SPG Gold and SPG Platinum members who received Rewards Elite status due to linking and status matching.

以下の引用文は、spg会員の新プログラムの会員資格への移行判定対象に関する内容を抜粋したものです。「エリート会員資格は、ステータスリンクやステータスマッチによって付与されたものではなく、獲得したステータスに基づくもの」と記載されております。

Elite tier will be based on the status earned, not status granted via linking and status matching.

つまり、spgアメックス(等のクレジットカード等の付帯サービス)でspgのゴールド会員を取得した場合、新プログラムでもゴールド会員になるということが明確になりました。

プラチナチャレンジで取得した会員資格は、移行判定対象となるか

新プログラムの会員資格への移行条件を参照すると、spgのプラチナプリファードゲストは、プラチナエリートに、マリオットリワードのプラチナエリートは、プラチナプレミアエリートになることが確認できます。プラチナチャレンジで取得した会員資格は、宿泊実績の裏付けがあるので、さすがに移行判定対象と考えるの普通だと思います。これに、ステータスマッチで取得した会員資格は移行判定対象にはならないことを踏まえて考えると、spgでプラチナチャレンジに成功した場合は、新プログラムのプラチナエリート、マリオットリワードのプラチナチャレンジに成功した場合は、プラチナプレミアエリートになると予想することができます。

この仮定を前提に考えると、今のうちにプラチナチャレンジに挑むのであれば、spgではなくマリオットリワードの一択でしょう。 

新プログラムのフリーナイトアワードチャート

新プログラムでは、これまでマリオット、ザ・リッツ・カールトン、spgそれぞれで定められていたホテルランクが、ひとつに統合されます。ホテルランクの名称は「カテゴリー」に統一され、そのグレードに応じて1~8までの8段階制となります。8が最上位のランクとなります。

Today, Marriott Rewards has 9 hotel redemption categories, The Ritz-Carlton Rewards has 5 and SPG has 7. In August, all hotels will be placed in one Award Chart with 7 Categories. An 8th category will be added in early 2019. 

新プログラムでは、2019年からカテゴリー8オフピークピークが新設されます。ホテルの新カテゴリーは、今後順次発表される予定です。その他、新プログラムの要点は以下のとおりです。

  • 特典除外日(ブラックアウト期間)なし
  • キャッシュ+ポイントで現金とポイントを組み合わせた宿泊が可能
  • 4泊分のポイントで5泊滞在が可能(1泊無料)
  • ポイントを使ってスイート等より高いグレードへの客室アップグレードが可能

以下は、新カテゴリー別の無料宿泊に必要なポイント数をまとめたフリーナイトアワードチャートとその解説です。

  • 2018年8月から2018年内のポイント宿泊には、新プログラムのフリーナイトアワードチャートのスタンダードレートが適用される
  • 2018年中は、カテゴリー8のホテルにもカテゴリー7のスタンダードレートが適用される。(1泊25,000ポイント少ないポイント数で宿泊できるチャンス)
  • 2019年上旬からカテゴリー8、ピーク、オフピークのレートが適用開始
  • 新プログラムの開始後でも、新プログラム開始前に予約した無料宿泊は現在のレートが適用可能(もし現在のレートより新プログラムのレートの方がおトクな場合は、予約のやり直しが有効)
 カテゴリー

 スタンダード
(2018/8/1)

オフピーク
(2019年) 
ピーク
(2019年)
1  7,500  5,000  10,000
2  12,500  10,000  15,000
3  17,500  15,000  20,000
4  25,000  20,000  30,000
 35,000  30,000  40,000
 6  50,000  40,000  60,000
 7  60,000  50,000  70,000
 8(2019年)  85,000 70,000   100,000
明らかになった一部エリアの新カテゴリー

現在、以下の5つのエリアに所在するホテルのみ、先行して新カテゴリーが発表されております。日本人がよく訪れるバリは、必要なポイント数が少なくなっているホテルが大半を占めます。各ホテルの新カテゴリーは、こちらからご確認いただけます。

  • バリ
  • リビアン&メキシコ
  • ドバイ
  • ニューヨーク
  • パリ

New!更新!(6/29)
遂に新プログラムに参加する全てのホテルのカテゴリーが発表されました。日本国内の全ホテルのカテゴリーについては、以下の記事をご覧ください。

新プログラムの未確定事項

新プログラムに関して、これまでの発表内容に含まれない未確定事項を取り上げます。

  • 新プログラムの名称(2019年初旬発表予定)
  • プラチナチャレンジで得た会員資格は、新プログラムの移行判定対象となるか
  • ステータスマッチで得た会員資格は、新プログラムの移行判定対象となるか(5/10発表)
  • 新プログラムのホテルランクの新カテゴリー(一部のみ決定)(6/29発表)
  • マリオットリワードの「トラベルパッケージ」とspgの「ナイト&フライト」の新プログラムでの扱い(6/29発表)

まとめ

  • 新プログラムへの移行前にマリオットリワードのプラチナチャレンジでプラチナエリートを取得しておくと新プログラムの会員資格プラチナエリートプレミアを取得できるかもしれない
  • 新プログラムでは、買収によって発生した会員制プログラム「マリオット・リワード」と「スターウッド・プリファード・ゲスト(spg)」の特典内容のずれが是正され、ステータスマッチで得られていたメリットはなくなる
  • 特にspgアメックスを発行してマリオットリワードのゴールドエリート特典を楽しんでいた方は、新プログラムでゴールドエリートへの移行が確定した場合、朝食とラウンジアクセスの特典がなくなり、レイトチェックアウトも14時までとなり、特典の充実度が低下する
  • 会員資格の判定基準から滞在数はなくなり、滞在日数のみとなる
  • 新プログラムでは、これまでマリオット・リワードとspgで別々にカウントされてきた宿泊実績が、ひとつのプログラムとして計測されるので、より上位の会員資格の取得がしやすくなる

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私が上質なホテルライフを満喫する日常を手に入れたきっかけは、spgアメックスです。spgアメックスに興味を持った方は、ぜひ、こちらもご覧ください。

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